実力テスト(総復習)対策におすすめの参考書

新学期の始めに実力テストを行う,という中学校も多いのではないでしょうか。

「実力テストは内申に関係ないからノー勉で受ける!」

なんて豪語する生徒が多いのですが,実力テスト対策をすることは,高校入試で成功する近道です。対策方法と,実力テストに抜群の威力を発揮する参考書について書いてみたいと思います。

実力テスト対策におすすめの参考書

理科・社会

結論から言います。

我が家が理科・社会の実力テストの対策に必ず使っていた参考書は,進研ゼミの「暗記ブック」です。暗記ブックは太古の昔(いつだよ!?)から進研ゼミが提供し続けている,簡単に言えば一問一答の小さな参考書です。

全教科の「暗記ブック」がありますが,使い勝手が特にいいのは,社会と理科,そしてこれは実力テスト対策ではないですが内申対策に有効な副教科(体育,技術家庭科,美術,音楽)の暗記ブックです。

「暗記ブック」(社会・理科)

実力テストの範囲は業者によって異なりますが,既習範囲すべてが出題範囲になることがあります。中学生にとって,遠い将来の入試のための受験勉強をすることはなかなか容易ではありませんが,その手前で定期的に行われる実力テストを近い目標にして,それまでの総復習をすることは,入試の備えとしてこれ以上ない準備になります。

実力テスト対策をやりたがらないもう一つの理由として,「範囲が広すぎて何をすればよいのか分からない」というものが挙げられます。そうです,実力テストの平均点がぐっと下がり難しく感じるのは,必ずしも難易度の高い問題が出題されているわけではんく,一度勉強したことを忘れていることが多いためです。

でも,入試の範囲は,当たり前ですが既習事項すべてです。中3の夏になってから中1,中2の復習をしようというのでは時間が足りなくなるでしょう。なぜなら,夏以降は過去問を解き,演習を始めなければならないのです。

ですから,中1,中2の間にそれまでに習った範囲を軽くでいいので復習することを繰り返すことは,中3時の負担を減らすうえで重要です。

さて,そこで登場するのが「暗記ブック」です。実力テスト対策として,英数などの積み重ねの分野は,知らず知らずのうちに以前習った内容を使いながら新しい分野を上乗せして学んでいるので,それほど復習を必要としません。復習するとすれば,以前間違えた問題のみで足りるでしょう。

ところが,社会や理科はそれぞれほぼ独立した内容で,暗記に大きく依存しているため,定期テスト対策のときは習いたてて覚えていた内容を時間の経過をとともにすっかり忘れ去っている可能性は十分あります。

もちろん,まじめな生徒ならば,学校のワークないし定期テストで使用した社会と理科のすべての問題集を解きなおせばよいのですが,そんなにやる気が起きない場合に威力を発揮するのが,進研ゼミの「暗記ブック」です。

一問一答で重要単語を暗記する,という単純な作りなのですが,絵や写真などの資料も織り交ぜながら,最低限知っておくべき用語を復習できるため,これを実力テストのたびに復習していくと,おおよそその単元で習ったことを思い出すことができます。

暗記ブック(副教科)

ついでに暗記ブックは内申アップにも貢献します。

入試における内申点の大切さを知らない人はいません。実は,内申点を簡単に上げる方法があります。

5教科の内申点を上げるのは並大抵の努力では難しいかもしれませんが,副教科の内申点を上げることは比較的簡単です。

筆記試験で高得点を取ればよいのです。

実技教科の評価はどうしても個人の元々の技能に左右されてしまい,どんなに頭がよくても足が絶望的に遅ければ体育で3しか取れないなんてこともあります。それを4に上げるために毎日ランニングをするよりも簡単な方法は,筆記テストで高得点を取る方法です。

ただし,副教科の筆記テストに時間を取られて,肝心の5教科の勉強がおろそかになっては元も子もありません。

そこで暗記ブック(実技教科)の登場です。暗記事項だらけの実技教科対策ですが,要点をしぼって短時間で行うことができます。こちらもおすすめです!

英語と数学

英語と数学は,積み重ねの教科ですから,絶えず復習が必要です。

英語と数学は学校ワークがやや実力テストには不向きですので,定期テスト対策に学校ワーク以外を使っていれば,その問題集の間違えた問題を解き直すのが最もおすすめです。もし塾に通っているのなら,その塾の問題集がいいでしょうし,市販の問題集を使っているならそれの解き直しが効果的です。

学校ワーク以外は使っていない,という場合は,英語と数学にはこちらがおすすめです⤵



レベル別に問題が分かれているので,どのレベルからスタートしても問題ありません。
また,時間があまりない場合は,自分に最も合ったレベルの問題のみ解くということもできます。

問題集はどれを使うかも重要ですが,どのように使うかがさらに大事です。

解くことが目的になってしまわないようにしましょう。
参照☞【高校受験:定期テスト・実力テスト】必ず点数アップする問題集の使い方
≫実力テスト必勝の対策法