モン(中1)が定期テストに向けて勉強しています。
その勉強を見ていて,思ったこと。
「中1の1学期の定期テストは,努力すればだれでも80点は取れる。」
「だれでも?」
はい,だれでも。
ただし,努力することが条件です。
「努力ってどのくらい?」
人によります。
小学生の学習内容の理解がカンペキであれば,それほど努力を要しません。
すでに基礎力がありますし,そのような人はおそらく新出内容の理解も早いでしょう。
問題は小学生の学習内容の理解が不完全な場合。
たとえば,中1の文字式の分野に,割合の問題が出てきます。
「定価a円の2割引きの価格を文字で表しなさい。」
小学生の理解がままならない子供は,まずここでつまずきます。
割合の概念が理解できていないため,割合を分数で表すことができません。
「定価の2割引き」「定価の3割増し」「定価の5%」
これをできるかできないかで,その子供の理解度がだいたい分かります。
最終的に偏差値70くらいの高校に入る子供は,たいがい小学校で習ったときに理解しているため,中1の文字式で割合が出てきても苦労しません。
ただし,そういう子供は稀です。
ほとんどの子供は割合でつまずきます。
そういう子供たちは,定期テストで80点を取ろうと思ったら,相当努力が必要です。
なぜなら,理解までに時間がかかるうえに,理解の土台となる基礎力が不足しているため,必要とあらば小学校の学習内容まで戻って復習しなければならないためです。
1歩進むために,5歩も6歩も下がって力を蓄えなければいけないのです。
80点以上を取るためにカギになるのは,何といっても時間です。
理解に時間がかかるなら,時間をかければよいのです。
中学校の学習内容で,時間をかけてインプット・アウトプットを行っても8割取れないようなテストはあまりないでしょう。問題は,その時間をかけられるかです。
「量より質」だという人もいるでしょう。
確かに,質は大切ですが,量の伴わない質などありえません。
賢明な方法で,適切な時間をかけてはじめて学力は上がります。
「中1の1学期の定期テストは,努力すればだれでも80点は取れる。」
と,時期を強調したのは,もっと後になると,既習範囲が広がってしまうため,それまでサボっていた人や既習範囲の内容を忘れてしまっている人は,定期テスト前にがんばったからといって80点を取るのが容易ではなくなっていくためです。
鉄は熱いうちに打て。
中1の1学期ならば時間さえかければ80点が取れます!!
がんばって,自信をつけましょう。
その自信は,これからの3年間大きな支えとなるでしょう。