人生初の定期テストに挑んだカン。
幼いころから何でも器用にこなしていたので,きっとトップの成績だろうと思ったら・・・。
中学1年生のカンにとって人生初の定期テストをしたときのこと。
幼いころから物事の本質をとらえるのが速く,きっと勉強もできるのだろうと思っていました。
その結果は・・・・
5教科合計 443点/500点
でした。
思ったほど伸びませんでしたが,これなら学年で上位1割くらいかな・・・と思っていたら,順位を知らされてびっくり!!
60位/180人
でした。
え?
えーーーーーー????
450点近く取りながらこんなに順位が低い,というのはこれまでで経験がなかったのでびっくりです。平均点がとても高かったので,450点付近にだんご状態になったのかもしれません。
中1の中間テストというのは得てしてそのようなものです。
英語はまだ文法という文法を習っていないので,アルファベットが書ければ8割がた取れますし,数学もまだ正負の計算だけなので,優劣の差がつかない。
そもそも,どの教科も範囲が狭いものだから,テストに出る問題はほぼ決まっていて,普通にワークなどをやっていれば,普通に点数を取れてしまいます。
カンに感心したのは,その後でした。
中間テストが返却されたと思ったら,すぐに期末テストの2週間前になり,新たなテスト前期間に入ったのですが,カンがこう言うのです。
「前回は国語のテスト勉強をほとんどやらなかったから,国語が一番悪かった。次は何をすれば取れるの?」
苦節10ウン年,ようやくこういう子供がうちに誕生したか!!
上の子供たちは,言われたとおりの勉強,出されたとおりの課題はまじめにこなす方であったと思いますが,自分自身で課題を見つけて解決策を見いだそうとする努力をする子はあまりいませんでした。
カンと一緒に中間テストの国語を見返し,どのような問題で失点しているのか,その問題が解けるには,どの教材をどのように使う必要があったのかを一緒に検討しました。
国語は漢字と文法以外は実力勝負,と思っているので意図的にテスト勉強から外したのですが,カンがそこに目をつけてどうにかしたいというのですから,効率が悪かろうと期末テストに向けて国語への注力を増やすしかありません。
さて,そのようにして挑んだ期末テスト。
結果は・・・・。
5教科合計:448点/500点
点数は若干上がった程度。
順位は・・・。
6位/180人
でした。
60位→6位,と一気に上昇。
注力した国語は,80→88点と上がりました。
勉強したこととの相関は分かりませんが,「準備→テスト→結果の分析→対策→テスト・・」というプロセスの大切さを確認できたので,今後のためにとてもよい結果だったと思います。
さて,順位が50位もアップした,というと,何をどのようにがんばったのかと思われるかもしれませんが,やったことはほとんど前回と変わっていません。合計点がほぼ変わらなかったことからもそれは分かります。
点数が変わらず,順位だけ大きく上がったということは,変わったのは,ほかの生徒の点数だということになります。
1年生1学期の中間テストは範囲が極小という点で特異なテストですので,順位が良かった人は天狗にならず,悪かった人も決して諦めたり腐ったりしないことが肝心です。