定期テスト前になると,学校で計画表が配られると思います。
昔から変わらない光景です。
範囲が発表され計画表が配布されたその日,
最もやる気が出ているその日に,しっかりと計画を立てるよう子供たちに言ってきました。
「この計画のとおりにこなせば100点が取れる計画を立てよう。」
「完璧な計画が立てられたら,80点は取れたようなもの。」
いつもそう言って丁寧に計画表を作るよう促します。
さて,完璧な計画とはどんな計画なのでしょう。
考えてみました。
現実的
実現できる計画を立てること。
計画表をもらって来た日はアドレナリンが出てついついものすごい計画を立ててしまうかもしれませんが,人のやる気はそう長く続きませんし,がんばって勉強すれば疲れも出ます。長時間集中すれば,睡眠もしっかりととらなければなりません。
休憩時間,睡眠時間とのバランスを考えながら,負荷をかけすぎないような計画を立てましょう。
個別的
平日と週末では勉強時間は異なるでしょうし,平日の中でも曜日によって勉強に割ける時間が違うかもしれません。試験前1週間は部活のない人もいるでしょう。そういった一日ごとの事情を個別に加味しながら,計画を立てましょう。
具体的
こういう計画を立てている人はいないでしょうか。
「3月5日:数学ワーク3ページ,社会教科書復習。」
よくない計画の例です。
人間は弱い人間です。
学校から疲れて帰ってきたとき,あるいは夜眠くなって勉強したくなくなったとき,今日やらなければならにことが「数学ワーク3ページ」「社会教科書復習」といった漠然とした内容になっていると,容易に先延ばししてしまうものです。
計画表には具体的なページ番号を書き入れましょう。
「3月5日:数学ワークp.5-8まで。社会教科書p.17-25」
と記入します。そして,実行したら蛍光ペーンでその項目を塗ります。
学習内容を具体的に書くことの利点は,いくつかあります。
・先延ばしにしにくい。
・先延ばしにしたとしても,何がどれほど計画から遅れているかが一目瞭然なので,早めに補える。
・漠然とした不安を取り除かれ,それさえやってしまえばその日は無理して遅くまで無駄に勉強する必要はない。
柔軟性
具体的な計画を立てる一方で,計画とおりに進まなかったときに備えて,柔軟性のある時間を設けます。週末の数時間は「予備」として空けておくなどするとよいかもしれません。