昨日は内申対策について書きました。
一つの教科で100点を取ろうとするのではなく,すべての教科でまんべんなく学年2割に入りましょう,という話をしました。(>>「内申点とは??受験前から差をつけよう!」)
今日は,中3の内申対策について書いてみたいと思います。
中学3年生になると,勉強の方針がそれまでとは異なってきます。
定期テスト対策をしつつ,受験勉強もしなければなりません。受験勉強と定期テスト対策をどうやって両立すればいいの~!?となるわけです。
受験勉強を継続したいのに,定期的にやってくる定期テスト対策に邪魔をされると,なかなかなか進みません。
中学3年生がどちらを優先するかは,おもに次のことを勘案して決まります。
受験時に内申が重視される度合い
都道府県により,内申点と当日の試験の点数の割合が異なります。内申点が総合点の半分の割合を占めるような都道府県もあれば,比較的内申の占める割合が低く,当日の試験の点数が重視されることもあります。
内申の比重が高い場合,中3の内申対策,つまり定期テスト対策を怠るわけにはいきません。それなりに力を入れなければならないでしょう。しかし,その場合も,5を取るなら全体の2割,4なら半分に入ればよい,ということを念頭に置き,必要以上に定期テスト対策に集中して受験勉強を中断してはなりません。定期テストに片足を置きつつ,軸足はあくまでも受験勉強になければなりません。定期テスト前10日ほど定期テスト対策にかけるとしても,その間も受験勉強はやめないのが理想です。
受験に必要な内申は中3のみの評定か,中1から中3までの評定か
これも内申の比重という点ではさきほどの考えと共通します。都道府県により,受験時に提出する内申が中3のときのものだけというところと,中学3年間すべての内申を提出するところとあります。
3年間すべての内申を提出する決まりになっている都道府県の場合,中3の時点ですでに内申の3分の2は決まっており,変わることがありません。受験勉強をしていれば,定期テストの対策をそこまでしなくてもそれなりに点数は取れるでしょうし,万が一思うような点数が取れなかったとしても,すでに内申の3分の2は確定しているのですから,相対的に大きな影響はないでしょう。
この二つの事由を勘案すると,定期テストと受験勉強をてんびんにかける必要にせまられたとき,定期テストを最も優先するべきなのは,
・受験における内申の比重が高い
・受験で問われる内申は中3のものだけである
という組み合わせの場合です。それ以外の場合は,迷いなく受験勉強を優先させましょう。また,定期テストを優先させるべき上記のコンビネーションの場合でさえ,受験勉強を完全に中断してしまわないように気を付けましょう。
中3の定期テスト対策は,受験を意識しながら,受験勉強の一環としてできることが理想です。例えば,癖のある定期テストを作りがちな先生への対策などはこの際行わず,あくまで受験で問われるであろう内容に絞って勉強しましょう。