中学生が計画の大切さを理解する

スケジュール

タイには,ただいま中2生のナオという兄弟がいます。

ナオは比較的まじめな気質で,勉強もコツコツとできます。

・・・と思っていました。

そんな弟が中2最後の定期テストの勉強を開始してして3日目にこう言いました。

「計画ってすごいね!!計画通りに毎日やれば,テスト前にちゃんと勉強が終わるんだね!!」

・・・えっ!?

今頃!??

時は中学2年生も終わろうというころ。

確かに,ナオはまじめな割には計画通りまったく実行せず,嫌いな教科が最後にたんまり残ってドリルが三回まわせない,というのを毎回繰り返してきました。

毎回毎回,口を酸っぱくして,「完璧な計画を立てられれば,8割は成功したと思っていい。それを実践できれば,実力をすべて当日発揮できる」と言って来ました。

完璧な計画は立てられるようになってきたものの,それを実行することができなかったナオ。

「今ままでも計画は立ててきたでしょう?どうしてその通りに勉強しなかったの?」

と尋ねると,

「今までは,『計画通りにやるの,面倒くさいな~』と思ってた。やりたくなかった」そうです。

つまり,計画の大切を理解してはいなかったのですね

ほかにも変化が

さて,今回の定期テストがナオが変わったのは,計画通りに実践する大さだけではありませんでした。

これまでやった方がいいとわたしが言い続けてきた対策(教科書の重要ワードや資料関連用語を緑ペンで塗りつぶして赤セルで教科書の丸暗記,ノートやもらったプリントもコピーして赤セル戦法,「チャレンジ」の予想問題集だけでなく,毎号の基礎問題をきっちり解く)を自らやると決めて計画に入れ,さらには,苦手教科対策に,問題集をもう一冊買ってほしいと言ったのです。

変化のきっかけ

今まではやれと言われるからやっていた計画や定期テスト対策。ナオの一番の関心事は,いかに多くの時間を勉強に費やすか,とうことでした。学校に提出する計画表に,「300分」「400分」などという数字を書き入れることの喜びを感じていました。

実は,今回のテストでは,成果に応じてナオにごほうびが与えられることになりました。ナオはそれが気に入り,勉強の目的は,時間ではなく成果を上げることに変わったのです。

しかも,やる気が出ていたところへ1月の正月明けに行った実力テストの結果が返ってきて,これがこれまでで一番よい結果だったため,やる気に拍車がかかりました。

現在,テスト勉強を始めて5日目。まだ計画通りにしっかりと勉強しています。受験生になる前に「結果にコミットする」ことの大切さに気づいてくれてよかった!!わたしも,諦めずに子供を促し続けることの大切さを学んだのでした。

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>>高校受験 夏休みの勉強計画