英検2級のレベル【センターとの関係】

大学受験

タイが英検2級を受けてきました。

高校に入って,学校の英語の授業と週に2時間の塾の授業を受けているだけのタイ。家での勉強と言えば,学校と塾の単語テスト向けに当日ほんの少し勉強するのと,英語の予習(教科書の和訳)ほんの少しだけ。

そんなタイなので,英検2級など合格できないと思っていたのですが・・・。

英検2級「合格」レベル

まずは,事前に受けた過去問の点数から。

過去問は英検のH.P.(試験内容・過去問 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)から使用することができます。

掲載されている3回分のうち2回分を解いてみたところ,どちらも75点満点中58点でした。正答率77%です。合格点は45点(6割)ということですから,ちょっとやそっとのミスでは落ちそうもありません。

英検2級は,「高校卒業程度」のレベルと英検のH.P.に載っています。確かに,満点を取れればそうなのでしょうが,6割程度では,あまり勉強していない,そして英検対策もまったくしていない高校1年生でも取れてしまうのです。

タイは先週学校で,今年のセンター試験を受けてきました。結果はまだ出ていませんが,「全部解き切らなかった」そうです。一方,英検2級は75分の筆記試験ですが,60分で解き終わり,見直しをする余裕があったと話しています。

英検2級を受けて分かったこと

英検2級とセンター試験の関係

タイがセンターと英検をほぼ同時期(1週間差)で受けて分かったことがいくつかあります。まず,英検に「合格」すること自体は難しくない,ということ。2級についていえば,リスニングの割合が75点中30点と実に全体の4割もしめており,リスニングはそれが得意な人にとっては比較的簡単なため全問正解も可能なため,そのような人はあと15点だけ筆記試験で得点すればよいということになります。40点中15点ですから,10問だけ確実に正解できれば,あとは四択問題を適当に答えても合格点に達してしまうのです。英検2級の「高校卒業程度」というのは,満点を取った人に当てはまることであって,決してセンターで9割取れるようなレベルではないということです

英検2級に合格する方法

英検3級までは,文法と単語を少しずつかじれば,簡単に合格できました。しかし,英検では取り扱う単語も広範で専門的なものも多く,簡単には合格できません。合格率25%という数字がそれを物語っているといえましょう。

タイの今回の英検受験から分かったことは,リスニングの重要性です。前述のとおり,英検ではリスニングが重視されています。そして,長文に比べるとリスニングの難易度は低いと言えます。合格だけを目的としているのならば,まずこのリスニングを攻略することが近道といえるでしょう。

高校の授業を甘くみてはならない

もう一つ分かったことは,高校の授業のもつ力です。タイはほとんど家で勉強していません。高校受験のときに準2級の問題を見たら,まったく長文を読めなかったので,英検2級など絶対合格しないだろうというのが当初の見込みだったのですが,結果は上のとおりでした。

点数が取れていたのは,リスニングと長文でした。家で勉強していないので,得点できた理由は,学校で宿題として出されるリスニングと授業ということになります。週5時間以上英語の授業があるのですから,当然と言えば当然なのでしょうか。高校に入学すると「予習・復習」と口をすっぱくして言われますが,これをまじめにこなせば,1年前にはまったく読めなかった準2級はもちろん,2級の長文さえ読んで問いに答えられるようになるのです。

発見の多い英検受験でした。

なお,受験した英検の解答は,翌日の午後には掲載されるそうです。

>>英検2級とセンター試験との関係

>>英検準1級とセンター試験との関係