英検2級をもっていたら,センター試験では何点くらい取れるものでしょう?
タイが英検2級の筆記テストとほぼ同時期に行った,センター試験の結果が返ってきましたので,それを見ながら考えてみたいと思います。
結果
高1の1月にタイは英検2級とセンター試験を受けました。
センター試験と英検2級の難易度について,以前考察しました。
(参照:英検2級のレベル – 塾なし受験道~偏差値72の公立高校合格!!~)
英検2級の得点:9割
そのときはまだセンターの結果が出ていませんでした(答え合わせをすればよいのですが・・・)が,「最後まで解ききらなった」「センター,なめてた」とタイは言っていました。
さて,その結果。
センターの得点:6割
でした。本人は,「もう一回やらせてほしい~!!」「次は時間配分考えてやりたい~!!」と残念がっていました。
まあ,英検2級は2回過去問を解いて臨んだのに対し,センターはまったく解いたことがなかったので,時間配分がうまくいかなかった分,失点が幾分多かったかもしれません。でも,それを差し引いても,英検2級をもっているからといって,たやすくセンターを取れるわけではないことが分かります。タイは英検2級の得点率が9割ですが,それでもセンターではこの有様ですので,英検2級の合格ラインの6割ぎりぎりの得点で合格した場合などは,得点分野にもよりますが,センターでは苦労するでしょう。
問題量
英検2級は試験時間が余って見直しをする余裕もあったのに対し,センター試験は時間が足りず,最後まで解けませんでした。センター試験では,英検2級よりもたくさんの量の英文を読み,解いていくスピードも求められているようです。
対策としては,できるだけたくさんの長文を読み,いちいち頭の中で日本語に訳さないで読み進めていけるようになる訓練が必要でしょう。簡単なものから始めるのがよいでしょう。訳さず,辞書を引かず,どんどん読む練習をします。高校受験の長文読解の問題集などはよい教材かもしれません。簡単にできるようになったら,次は私立の高校入試の問題や私立高校対策の長文問題集などもよいでしょう。
問題の内容
長文と文法
タイの好物は長文です。苦手は文法。
学校も塾も,定期テストは文法が中心となるため,あまり点数がふるいません。
ところが,実力テストや模擬試験になると,長文が問題の中心となるため,突然得点が上がります。
英検2級では文法はほとんど問われません。英検3級までは時制や受動態,比較級などに関する文法問題が頻出しますが,英検2級になると文法問題が影を潜めます。
一方,センターの前半は文法問題で,タイはこれにてこずっている間に時間が過ぎていき,後半の長文を解き切ることができませんでした。
センター英語対策には,文法の訓練が必要のようです。頻出問題を一見してすぐに解けるように,一冊の文法問題集を完璧に仕上げることにしたいと思います。
リスニングの比重
英検2級は非常にリスニングの比重の高いテストです。30/75と,実に4割も占めています。リスニングで満点をとってしまえば,筆記は15/45(33%)の正解率で合格することができます。
英検2級の合格ラインそのものが得点率6割と低いうえに,リスニングの得点が中心となっている人は,センター試験の得点も苦戦するものと考えられます。
結論
英検2級とセンター試験の関係は:
○英検2級で9割得点できても,センター試験では6割しか得点できない。
○英検2級をリスニング主体でぎりぎり合格した場合,センター試験ではおそらく5割未満しか得点できないと推測される。
※追記↓↓↓2年後,センター本番で何点取れたのか!?