高1冬 英検2級受験結果

大学受験

英検2級の解答速報が英検H.P.に出ました。

過去2回の過去問の点数はどちらも58点だったタイ。

結果はいかに?

タイ,高校1年生の冬。

英検2級の結果ーー

合格

得点:66点(正解率88%)

へっ??????

驚いてしまいました。

本人が一番驚いていたと思います。

得点の中身を詳しく見てみます。

語彙問題(17/20点)

語順整序問題(3/5点)

長文問題(19/20点)

リスニング(27/30点)

受験後帰宅してすぐの感想は,「語彙問題が簡単だった。」

確かに,これまでの大きな失点箇所は,語彙問題でした。

(確率的には語順整序問題も悪いのですが,こちらは問題数が少ないので目をつぶります。)その語彙問題が簡単だったというのですから,タイにとっては幸運なテストだったのでしょう。

それにしても,文法もあやふや,英語の勉強も定期テスト前に少しやるのと学校で少し予習をするくらい,単語テストも得点7割のタイがなぜ88%も正解できたのか,不思議でなりません。でも,この結果が何かの,だれかの,役に立つこともあるかもしれないので,タイの強みについて考えてみます。

英検の中で得点源となったのは長文読解のセクションでした。20満点中19点の正答率。過去問でもこの部分は確実に得点していました。長文を読むのに必要なのはどんな能力なのでしょうか。タイを観察してわかったことを書いてみます。

単語力

長文問題を解くための単語力の大切はよく言われることですね。タイが中3で英検準2級の問題を見て,三行で読むのを諦めたのは,単語力のなさによるものでした。一行に二つも三つも知らない単語が出てきては,太刀打ちできません。

タイの単語力はどのように上がったのでしょう?

タイの学校では毎週単語の小テストが行われます。おそらくどの高校も行っているでしょう。タイの学校の英単語テストは,範囲は非常に狭いのですが,内容が濃厚です。

・英単語→日本語訳

(例)The old man’s clothes were worn out.

その老人の着物は      

・英単語空欄補充

(例)その突然の知らせに驚いた。

I was surprised at the (                     ) news.

・和訳

・英訳(英訳はかなり難しい!!)

(例)「わたしの息子はとてもはにかみ屋で,お客が来ると姉のかげに隠れてしまった。」

・語順整序

・発音

・アクセント

これで一回分です。ただ単語をやみくもに暗記しても得点できないようなテストになっています。単なる単語の小テストをはるかに超えた,英語力の底上げをはかる良質なテストと言えます。タイは毎回この小テストの得点が7割ほどなのですが,それでもこのテストで得点するために少しずつ勉強していることが単語力と,見えない英語力を上げてくれているのだと思います。

文章を読む能力

英文に限らず,あらゆる種類の文章を読む能力です。

タイは無類の本好きで,文章を読むスピードが非常に速いです。小学生の高学年ではすでにわたしよりも速いスピードで読んでいました。小さいころから種類を選ばず手あたり次第本を読んでいましたから,分からない漢字や単語にたくさん出会ってきたはずです。そのことで,文章を読む能力の中で大切な,分からない言葉の意味を推測する能力が培われてきたのではないかと思います。分からない言葉があっても気にせず前に進み大意を読み取る能力が養われたように思うのです。

英語の長文を読む能力もこれと通ずるものがあるようで,タイは文法はからきしだめなのですが,塾でも学校でも長文読解になると俄然力を発揮するらしいのです。英語は日本語よりもさらに分からない単語が多いはずですが,まわりの文脈から意味を推測してがんがん読み進めていけるので,読むスピードが速いのでしょう。今回の筆記試験でも,60分で解き終わった(試験時間は75分)と言っていました。

特に多読をしているわけでもないタイの長文読解力が高いのは,日本語を読む力から来ているのだと結論づけました。ちなみに,英語の多読はしていませんが,日本語の本はよく読んでいます。同じ本を何度も読める人ですし,全部何周も読み終わると,新しい本に「飢える」そうです。

>>英検2級とセンター試験との関係
>>英検準1級とセンター試験との関係