【実力テスト・定期テスト】勉強しなくてもできる子/勉強してもできない子

合格のために

ナオ,ただいま中2最後の実力テストに向けて勉強中。

そんなナオがふとこう言いました。

「○○君は数学まったく勉強しないで100点なんだよ!」

そうなんです。いるんです。

授業中に理解してしまってちょこっと学校のワークをやれば

学校のテストで100点取れてしまう子が。

生まれ持った理解力のおかげなのですね。

タイは割とこのタイプでした。

テスト前の勉強時間はわずか。

こういう子は理解力だけでなく暗記力もあるものだから,

一度間違えた問題をもう一度間違えることは

ほとんどありません。

だから,さらに勉強時間が減ります。

でも,ナオはそういうタイプではありません。

一つの原則を理解するのに,

大量の「経験」を積んで「体得」する必要があります。

そのため,勉強時間が長い!!

タイの2倍,へたすると3倍は勉強しています。

やってもやってもタイを追い越せない

ナオがかわいそうになることもあります。

でも,将来この子はしっかりと生きていく力がある,

とわたしは思うのです。

難しい課題を前に,

少ないリソースではあるけれども

自分のもてる力をふりしぼって立ち向かう力を養っているのです。

勉強しなくても成果をあげる人を見ても腐ることなく,

黙々と自分のできることをする。

これもまた持って生まれた人の徳というものだと思うのです。

外食チェーン「あさくま」の代表取締役社長の森下篤史氏が

「学歴よりも,育歴が大事」(President Onlineより)

と語っています。

学歴が低くても,苦労しながら工夫を重ねた人は

仕事の質がよいと言います。

「こういう人は、漫然と受験勉強をしてきた人とは違います。

会社に入っても、仕事に取り組む姿勢がいい。

彼らは、知恵を持っていますから。」

ナオを見ていて将来に安心を感じるのは,

実にこの「知恵」なのでしょう。

社会時になるまでに「知恵」をどれだけ蓄えることができるか。

これが学生時代に積むべきもう一つの徳なのかもしれません。

塾に行くお金や時間がないことは,

決して残念なことではありません。

そういう環境にこそ知恵の芽がふき,

いずれは大輪の花を咲かせる土壌があるからです。

どうすれば少ない資源を活用して目標とする高校に行けるのか,

どうすれば今度の定期テストで今より10点多く取れるのか。

塾に頼らず自分で分析し,情報を収集し,

やってみることで,

将来社会人として世の中の役に立つ力をはぐくんでいくのです。

中学時代は持って生まれた力に頼って努力をする必要のなかったタイも,

高校に入って試行錯誤し始めました。

ここからが知恵を得るための闘いの始まりです。

さあ,二人ともがんばれ!!

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