受験生になると,偏差値が気になり始めます。
書物やネットで,
「偏差値40から○○大学合格!!」
「偏差値が20上がった!!」
なんて情報が載っていたりすると,興味がわくものです。
どうすれば偏差値は上がるのでしょうか。
そもそも,同じ母集団で同じ難易度の実力テストを受け続けたとして,
偏差値60の子供と偏差値70の子供では,何が違うのでしょうか。
これまでさまざまな子供を教えてきて分かったことがいくつかあります。
1.理解するまでの時間
いわゆるデキル子は,理解に至るまでの時間がとても短いのが特徴です。
偏差値70くらいの子供ですと,学校の授業中に理解してしまいます。
「理解する」というのは,ただ「分かった」というだけでなく,
その原則を実際に使うことができるというレベルに達するということです。
このような子供は,ほとんど家で勉強することなくテストでよい点数を出すことができます。この傾向は,国語・数学・英語に顕著に表れます。
2.長く記憶にとどめることができる
偏差値60程度の生徒の答案を見ていると,最近習った分野は得点できていますが,
以前の分野で失点しているのをよく見かけます。
忘れてしまっているのです。
ですから,二つの原則を使って解かなければならない問題なのに,過去に学んだものは忘れてしまっているため完答できません。
例えば,
「この建物がいつ建てられたか知りません。」
I don’ t know when .
という問題には,間接話法と受動態の二つの原則が使われています。
間接話法の単元でこの問題が出ると,間接話法の方は分かるのですが,
受動態をすっかり忘れていて解けない,ということが起こります。
3.どうやって偏差値を上げるか
さて,覚えるに早く忘れるに遅い偏差値70の生徒に偏差値60の生徒が追いつくにはどうすればよいのでしょうか。
それは,偏差値70の生徒の何倍も時間をかけて覚え,何倍も時間をかけて復習して記憶を保つしかありません。ほかに王道はないのです。時間をかける。練習量を多くする。それしかありません。
受験生の年になれば,だれでも勉強します。
ですから,偏差値をあげたければ,その前から日々勉強するしかありません。
これに気づく生徒はほんのわずかなのですが・・・。