各地の高校受験が次々と終了しています。
自分の思い通りの高校に行ける人,惜しくも第二希望の高校に行く人,悲喜こもごもです。
さまざまな思いが交錯する中,時間は刻々と過ぎてゆきます。
そんな中,校受験が終わってから高校に入学するまでをどのように過ごすかは,
高校生活を組み立てるうえでとても重要です。
勉強する習慣を断ち切らない
高校受験という,人生で最も大きなプレッシャーの一つから解放された中学生は,
途端に自由を謳歌し始めます。
今まで我慢してきた,お友達との時間を楽しんだり,心行くまでゲームに没頭したり。
人生,強弱と適度な休息は大切ですから,それもよいでしょう。
ただし,「一日1時間は勉強する」「中学の卒業式が終わったら,勉強を毎日始める」などの決意をしておきましょう。
高校受験はあくまでも通過点です。大学受験を通ってさらに社会人になり社会の役に立つ人となるための入り口にすぎません。
マラソンでいえば,10キロ地点といったところでしょうか。そこで達成感を感じて休憩ばかりしてしまっていては,それまで必死に走って追い越してきたランナーに次々と抜かされ,気づけば遠く引き離されていた,ゴールもまったく見えない,という状況になりかねません。
高校受験のために,一日何時間勉強してきましたか?
ほとんど休まず毎日勉強してきたと思います。
勉強しないと不安になったと思います。
勉強は歯磨きと同じで,やらないと気持ちが悪い,習慣です。
そのよい習慣をぜひ続けましょう。
高校入学まで遊び暮らしてこの習慣を断ち切ってしまうと,
入学してから新たに習慣化するのにはものすごく時間とエネルギーが必要になってしまいます。
何を勉強すればよいか
さて,受験が終わり,学校の授業も修了してしまった今,何を勉強すればよいのでしょうか。
数学
断然にお勧めするのは,数学です。
高校学習進度は中学とは比べ物にならないくらい速いものです。特に,公立トップ高ではものすごい速さで進みます。偏差値70前後の高校に入学する人は,公立中学での授業は遅くて仕方がなかったでしょうし,授業内ですべてが理解できたと思いますが,高校ではそうはいきません。
学習進度が最も速いのが数学でしょう。タイなどは,2回公欠で休んだら,次からの授業がちんぷんかんぷんだったと言っていました。数学はあらかじめ予習をして臨み,分からないところを明確にしておくとよいでしょう。
教材
教材は,「チャート式」の数学をお勧めします。ごく一般的な参考書兼問題集です。レベル別に色が分かれており,難しい順に「赤→青→黄→白」となっています。タイは青チャートを使っています。解説が非常に詳しい,分厚い参考書です。難しい問題は省き,基礎だけどんどん学習しておくと,高校に入学してからの学習がスムーズに
いくでしょう。
高校に入ると,まわりは自分と同じくらいの学力の生徒ばかりですから,その中で高いレベルを保つのは至難の業です。偏差値70前後の高校に入学する生徒は,出身中学では常に10位以内には確実にいたはずですが,高校に入学してしまえば全員そのような生徒ばかりですから,当然見たこともないような学年順位を見ることもあります。
高校の先生がおっしゃっていた話ですが,高校に入って初めての定期テストで大半の生徒がショックを受けるわけですが,その後で奮起する人と,そのまま停滞する人と二分されると言います。心の病を負う人もいるそうです。
どのように高校生活のスタートを切るかは非常に大切です。高校受験を終わったら,ぜひ数学の予習を始めましょう。
英語
数学と同じくらい重要なのは英語です。
では,高校入学前にできる英語学習とはどのようなものでしょうか。
単語の暗記
公立高校に必要な単語数はごく限られていました。
必要な単語は教科書の本文で自然に覚えられたでしょう。
公立高校受験に必要な単語数は,約1000語と言われています。
ところが,私立高校ではこの1.5倍、私立難関校では2,000語必要だとされています。
大学受験で競う生徒たちは,高校入学時点ですでに2倍もの単語を習得しているのです。
さらに,大学受験に必要な単語数は,センターレベルでも4000語,上位校では6000語とも言われます。また,上位大学入試の中心は長文読解であり,長文の中で単語の意味をとらえられるようになっていなければ,太刀打ちできません。そういうわけで,単語の習得は早ければ早いほど有利なのは言うまでもありません。
予備校の教師の話によると,予備校内の単語テストの順位はそのまま共通テストの点数の順位に表れるそうですから,単語暗記の大切さはいくら強調してもしすぎるということはありません。
教材
さて,単語の暗記に使いたい教材とはどのようなものでしょうか。
タイが学校や塾で使っているものをご紹介します。
【速読英単語】
従来の単語帳の概念をまったく覆したもので,短い長文を読みながらそこに含まれている単語を覚えてしまおう,というコンセプトで作られおり,覚えやすいですし実践的です。センター入試出題単語96%を網羅していると言われています。
タイは入学後に学校から配布されたCDを往復の電車の中できいていました。CD付きのものも販売されています。
【システム英単語】
タイがこれと並行して使っているのは,塾が推奨するシステム英単語です。
文法
【速読英単語】をみっちりやれば,ある程度単語,熟語,文法をバランスよく習得できますが,英語が得意でどんどん予習しておきたい!という人は,文法の参考書を一読しておくとよいでしょう。
中学英語と高校英語の違いは,後者は文型と品詞を意識しながら文章を理解するということです。文法の最初で学ぶ文型の項を丁寧に学習しておくと,その後の英語学習に非常に役立ちます。
教材
これ一冊あれば,高校英語で困ることはないでしょう。タイは時点代わりに使っています。
さらに,これに準拠した問題集もあります。
高校受験で分かったと思いますが,数学と英語は習得に時間がかかります。高校3年生の夏からはじめても遅いのです。
高校入学はあくまで通過点。少し休息を取ったら,さらに大きな目標に向かって歩き出しましょう。
塾に行かずに有名講師の授業を受ける!!
高校の授業は,中学とは比べ物にならないくらい進度が速いため,手を抜いているとあっという間に取り残されてしまいます。
そこで,できれば高校入学前に,高校の予習を少しやってみるとよいでしょう。
ただ,高校で扱う内容もまた各段と難しくなるため,参考書を見ただけでは理解できないかもしれません。
そこで強い味方になってくれるのが,スタディプラスという学習サイト。
なんとこのサイト,有名講師の授業を惜しげもなく月額980円で見放題にしてくれているのです。
高校に入学してからも,普段の授業の予習・復習として使うこともできますし,英単語を一気に覚えるコツ,といった面白いコンテンツもあったりして,これを有名予備校講師が教えてくれるので,我が家はスタディサプリのお世話になっています。
そしてこのサイト,中学と高校の6年間の授業動画が見放題なので,中2と高1の兄弟で使うこともでき,それで月額980円!!親切にもほどがあります(笑)。