ナオの第一志望校の公立高校の合格発表がありました。
高校の偏差値は63。
さて,結果は・・・・。
合格!!
頭がとびぬけて良い子では決してない,ごく平凡なナオ。
中1最初の数学のテストでは,文字式で大きくつまずき,小学生で習った割合を理解していないことが判明して教え込みましたが,結局中3になっても割合の概念を理解せずに卒業したくらいです。
英語は好きではありましたが,これも「できる」という様子ではなく,中学1年の終わりでは,平均的な中1と同じように,一般動詞とbe動詞の使い分けを理解しておらず,
Are you go to school?
とかいう英作を平気でしていました。
社会はワークは完璧に暗記してはいきますが,そもそも一般常識というものが欠けていて,歴史の流れを俯瞰する目や,地理や公民を自分の身の回りの出来事と結びつけるようなこともできず,ゴリゴリ暗記系の問題以外は太刀打ちできませんでした。
理科も,暗記系の問題は力業で解きますが,ひとたび物理系の要素が入ってくると,拒否反応を示していました。
おそらく,ごく平均的な脳みその持ち主だと思われます。
ただ,ナオには,いわゆる地頭と呼ばれるものを補う,別の才能や特性がありました。
「偏差値60の高校に行くにはどうすればいい?」ーーごく平凡な中学生が偏差値60の高校に合格するための秘訣を探っていきたいと思います。
偏差値60って上位何パーセント??
まず,偏差値60がどのような位置にあるのかを確認したいと思います。
偏差値60とは,上位16%です。
200人の学年だとすると,32位くらいの学力です。
40人のクラスなら,6番か7番。
それぞれの性別の中で3,4番といったところでしょうか。
中学生が偏差値60になるには~秘訣その1「努力」~
ナオは決して頭がいいわけではありません。
考えるのが嫌い。
思考系の問題はできない。
暗記系科目も,すぐ覚えるけど長期記憶がびっくりするほど弱い。
「この子,センスあるな」と感じた教科が一つもありませんでした。
偏差値70の高校に進学した兄のタイと比較すると,勉強に向いていない,と言わざるを得ませんでした。
ただ,努力のできる子でした。
部活が終わってからは,平日7時間,休日13時間,ただ黙々と勉強していました。
飽きずによくやったと拍手を送りたいです。
入試直前は,自分で3時に起きて,起きるなり勉強を始めていました。
恐らく,あと1年勉強したとしても,今以上に学力が上がることはないと思います。すでに最善を尽くしたからでです。
ナオの軌跡は,「普通の中学生」がまじめさだけを取柄にどこまで到達できるのか,というよい例ではないかと思います。
中学生が偏差値60を取る~秘訣その2「好きな教科がある」~
もう一つ,ナオには強みがありました。
それは,たった一教科だけ,好きな教科があったことです。
ナオの場合は英語でした。
これもすぐに忘れてしまうし,一般動詞とbe動詞がこんがらがる,という中2病をもれなく患いましたから,センスがある,能力が高い,と感じたことはありませんでしたが,好きこそものの上手なれ。英語は好きだったので,腐らずに努力を積むことができました。
そのうちに,過去問で常に90点を取るようになりました。
人の何倍も勉強したと思いますが,それができたのは,好きだったからだと思います。
その後,大学受験もこの英語だけでゴリ押しの受験をして,MARCHの英文科に入学しました。その話はこちらから。
≫偏差値60の平凡な高校生が努力したらMARCHに合格できるのか!?
中学生が偏差値60を取る~秘訣その3(勉強時間)~
三つ目の強みは,時間を味方につけたことです。
ある程度受験で苦労することを見越していたので,中1のころから受験を見越した勉強をしていました。
といっても,特に難しいことに取り組んだわけではありません。
定期テストでは2週間前から勉強しまくっていました。2週間の勉強時間は実に5500分。90時間。偏差値70の高校に進んだ兄は3500分程度でしたから、ナオの勉強時間が我が家の中ではかなり長い方だったことが分かります。
また、だれでも定期テスト対策はしっかり力を入れるでしょうが,それに加え,実力テスト対策にも力を入れました。
ナオの学校では,1年生のときから年に2,3回実力テストを実施しました。これは定期テストよりは広い範囲を扱う確認テストです。実力テストは通知表の評定には関係がなかったため、周りの友達は対策をせずにまったくの「実力」で臨んでいましたが、塾なしだったナオは,これをペースメーカーとして必ず復習をしました。おかげで,3年生になって復習に時間をあまりとられることがなかったことは幸いでした。
中学3年生になってから勉強してもトップ校に合格できる受験生は確かに存在しません。中3になってからもほとんど勉強しないで合格してしまう受験生さえいます。
でも,自分に平凡だという自覚があるならば,中3になる前から受験勉強を始めるべきです。
なぜなら,中3になればだれもが必死になって勉強をするため,自分の学力も上がりますが,ほかの人の学力も上がります。
そして,平凡な能力の持ち主の場合は,要領のいい受験生たちにどんどん追い抜かれていきます。
事実,中1,中2とこつこつ勉強していたナオは,もちろん中3になっても,夏休みは毎日休まずに10時間ずつ勉強していましたが,夏休み明けの入試では偏差値を3も落としました。ナオ自身は努力したのですが,偏差値は周りとの比較であるため,ぐんぐんと追い抜かれていったのです。
また,ナオは中1,中2と定期テストの学年順位は20位以内には入っていましたが,中3になると20-40位にまで落ち込みました。
平凡な人ほど,先手必勝。
みんなががんばっていないときこそ頑張り時です。
偏差値60を取る秘訣~まとめ~
平凡な中学生が偏差値60を取る秘訣は,
- 努力ができる
- 好きな科目がある
- 復習を欠かさない(実力テストの活用)+勉強時間の確保
ナオ,中3。
偏差値60ちょっとの高校に合格。
努力も能力のうち。
能力を出し切ったナオを誇りに思います。
そして,努力を怠らなければ,だれでも偏差値60までは手が届くと信じています。
追記:☟ナオのその後について。