入試本番までいよいよあと数か月!!
秋からの受験勉強計画を考えてみたいと思います。
中3の秋までに基礎が完成している受験生
中3秋から入試本番までの計画を立てるに当たって,大切なのは「今の自分の位置」です。マラソンで言えばあと残り5kmといったところでしょうが,先頭集団からガッツリ遅れて20km地点にいる人と,先頭集団のやや後ろを遅れて走る人と,先頭集団でしっかり走っている人とでは,作戦が異なります。
20km地点のランナーが先頭集団向けのアドバイスを真に受けてスパートをかければ,大失敗することは明白です。
受験生が自分の位置を知る方法として簡単なのは,学校や民間で行われる実力テストや模擬試験の結果です。
自分の目指す高校の偏差値がゴール地点とする自分の現在の位置は,偏差値である程度分かります。もちろん,模擬試験の難易度や問題内容により,偏差値は多少変わることはありますが,2-3ほどの誤差にとどまるのが通常ですので,自分が20キロ地点なのか35km地点なのかを大きく見誤ることはありません。
さて,中3の秋までに基礎がおおむね完成している受験生ですと,偏差値60前半は取れているはずです。大雑把に言って偏差値60以上をコンスタントに取れているならば,秋からやることは一つ。
過去問を解きまくる!!
過去問といっても,自分が受ける都道府県の過去問を解きまくってはいけません。まだ早い!!公立高校入試は,都道府県ごとに難易度や傾向の差は多少あれど,出してよい内容の範囲が決められているため,大きく異なる試験を作成することはできません。
そこで偏差値60以上の受験生にとって最高の問題集の登場です。
『全国高校入試問題正解』!!
- 内容は単純。全国の都道府県の公立高校入試(一部国立)過去問集。過去問を解いて解いてときまくる!!
白地図を用意して,終わった県に色を塗っていくと達成感があるかもしれません。
半分くらい解き終わると,自分が不得意な分野が見えてきます。
穴が分かったら,定期テスト等で使った問題集や教科書に戻って,穴を埋める作業をします。
また,どのようなことが入試本番で問われるのかも段々と分かってきます。
『全国高校入試問題正解』の使い方について,詳しくはこちらでも書いています。
中3の秋までに基礎が完成していない受験生
偏差値60以上をコンスタントに出すことができないとすると,まだ基礎が確立していません。
60に達しない教科は,過去問を解いてもあまり効果的とは言えません。
そのような場合に使う問題集は・・・。
ずっと使ってきた問題集
です。つまり,定期テスト対策で使ってきた問題集です。
それが学校のワークならば,それで構いませんし,塾の問題集を最もよく使ってきたならば,それです。
「もう全部解いたし。」
という人がいるかもしれません。
何回解きましたか?
今解いたら,全問正解できますか?
もちろん,これから全問解きなおすのは時間もありませんし,効果的でもありません。
すでに答え合わせをしているはずですから,間違えたことのある問題だけ解きましょう。
また間違えたら,付箋や印をつけて進みます。
この付箋や印がなくなるまで,何度でも繰り返し解き,その問題集ならばどこから出ても100点が取れる,というくらい解きまくります。
必ず偏差値60をキープできるようになるでしょう。