【高校入試】英語で40点以上アップ!?~実力テストや模試で点数が取れない理由~

実力テスト

家庭で子供を教えた経験が高じて,とうとう英語塾を開くようになりました。
我が家にもたくさん子供がいるので,一人一人のバリエーションに驚いてきましたが,ほかのお子さんの勉強も見るようになって,バリエーションが実に豊かなことに驚いてきました。

今日は,秋の模試の英語で50点を切った生徒さんが1月に90点を超えるまでについて書いてみたいと思います。

定期テストの点数と違いすぎる!

秋の模試で50点を切ったその生徒さんですが,定期テストでは90点前後を取ることのできる力をもっていました。

なぜ定期テストで取れて模擬テストや実力テストで点数が取れないのか??

まず考えなければならないのは,定期テストと模試や実力テストのスタイルの違いです。
その生徒さんの定期テストではリスニングの配点がそれほど高くなかったのですが,公立入試では3分の1がリスニングの得点です。

そのため,公立入試にスタイルを似せている模試や実力テストも同じ配点を採用しているため,リスニングの力が大きく点数に反映されます。

よく見ると,リスニングの失点が響いていることが分かりましたので,徹底的にリスニング対策を行うこととしました。結果は顕著に現れ,リスニングでほぼ失点しなくなりました。

単語力

定期テストでは点数が取れるけれど,実力テストや模試では取れない,という場合,次に考えられる理由として,単語力(語彙力)があります。

定期テストでは,習ったばかりの単語についてのみ直接的に問われますが,実力テストや模試では既習のすべての単語が範囲に含まれるため,綴りが書けない,ということがあります。

また,重要な単語の意味を忘れてしまい,長文が読めない,ということもあります。単語力は入試英語の大前提です。瞬間的に訳せるようになるまで,毎日コツコツ暗記することで,成績はぐんと上がります。

文法力

単語をしっかりやってるのに長文が読めない・・・という場合,文法を運用できていないことが考えられます。

英語は文章における単語の位置により,その単語がどのような役割を果たしているかが決まります。ですから,位置が変われば意味も品詞も変わるため,文法の知識とそれを運用できる力が必要です。

英語の長文では,内容を「正確に」捉えられているかが問われます。起承転結の「起」と「結」だけ何となく分かっていても点数は取れません。流れを正しく理解するには,文法力が必要です。

うやむやになっている文法を復習することも,模試や実力テストの点数を上げる上で役立ちます。とは言っても,新しい問題集を買いに走る必要はありません。これまで定期テスト対策で使用してきた問題集を復習するとよいでしょう。

時間がなければ,全問解く必要はありません。間違えた問題に印がついていれば,それだけ解くのでもいいかもしれませんし,問題がレベル別に分かれていれば,自分にあった問題のみ解いていくのでもいいでしょう。

記述力

生徒たちの様子を見ていると,8割くらいまではぐんぐん点数を上げやすいのですが,そこから先へ点数を上げるには時間がかかります。

8割台で頭打ちになっている場合,偶発的な間違いを除き,選択問題ではほぼ間違わなくなっている状態ではないかと思います。

最近は,公立高校入試でも記述式問題の割合が非常に高くなってきています。9割にもっていくには,これを打破しなければなりませんが,記述式は英作文という総合的な英語力が必要なため,そう簡単には上げられるものではありません。

しかし,音読,文例暗記,文法,単語暗記などを組み合わせながら,入試の傾向に合った方法で訓練すれば,徐々に上げることはできます。

いずれ,英作文の対策方法についても書いてみたいと思います。

いよいよ受験シーズン突入ですね。がんばれ,受験生!!