ナオの一番の苦手教科は数学。
おまけに,ナオが住む都道府県の公立高校入試の数学は非常に難しい。
平均点が50点を割り込むこともあり,
90点以上を取る受験生は0%に近く,80点以上でも1%といった感じ。
ナオの8月ー10月の模擬試験と実力テストの数学の点数は,ほとんど50点台。
偏差値62の高校を目指し,
入試で5教科380点(500点満点中)を取らないといけないのに,
一教科でも50点台があると,ほかの教科が非常に,ひじょうに,ヒジョーに苦しくなります。
でも,この50点台は中3になってから長い間続いている・・・。
さて,どうする!?
戦い方を見直す
そこで,もう一度戦い方を見直しました。
ナオは,中1,中2の定期テストでは,数学で80点ー90点くらい取っていました。
ですから,試験の戦い方がどうしても減点法になってしまいます。
「あ!この問題解けない!5点マイナス!」
「やば!この問題も難しい!また5点マイナス!」
「えー!?この問題もだめだ・・・さらに5点マイナス・・・」
という思考に陥り,焦り,
挑戦しなくてもよい,いや,手を出してはならない問題に手を出して,
さらに墓穴を掘る・・・という悪循環に陥るのです。
そこで,発想の転換を求めました。
- 加点法で考える
- できるべき問題のみに手を出し,しっかり見直して完璧に解く
これだけです。
ところが,これだけで,以降のテストはすべて安定して15点アップしました。
時間配分を変えるだけで15点アップ
公立の高校入試は,その都道府県ごとに,教科別の特徴があるはずです。
ナオの場合には,前述のとおり,満点は80点と考えてよいのです。
トップ校の受験生でさえ20点は最初から落とすのですから,
ナオが減点法で考えては仕方がありません。
肝心なことは,ナオにとっての満点を定めることです。
例年の傾向からして,ナオの数学の満点を69点と定めました。
大切なことは,一問でも難問を解いて70点を超えようとすることではなく,
この69点を死守することだ,と言い聞かせました。
この考え方を基に,時間配分をがらりと変えました。
それまでは,ただ漫然と全問解くことに時間を分散させていたのですが,
まず64点分を解いて,見直しをする。
ここまでで25分しかかからないことが分かりました。
そこから,あと5点の加算を見込めそうな問題に取り組む。
この戦い方にスイッチしてから,64点もしくは69点を安定的に取れるようになりました。
入試本番が差し迫るこの季節。
戦い方が間違っていないかいまいちど確認するとよいかもしれません。