末っ子カンが塾に通い始めて2か月がたとうとしています。
「塾なし受験道」のタイトルの通り,我が家は10年間,中学生は塾なしスタイルを貫いてきたのですが,あまりに勉強しなさすぎるカンの性格に加えて,高校受験の計画を先導してきた私の仕事が忙しくなって面倒を見切れなくなったため,初めて塾を利用する運びとなりました。
さて,定期テスト直前に行った塾内テストの結果が返ってきましたので,それを振り返りつつ今後について考えてみたいと思います。
塾内テストの結果
まず,カンの通っている塾について少し説明させていただくと,この県では最大の中学生用の塾で,県のトップ校の3人に1人はこの塾の出身,という大手の塾です。
入塾する際(今年2月)に受けた塾内試験の結果は以下の通りでした:
英語:偏差値60
数学:偏差値66
国語:偏差値52
理科:偏差値58
社会:偏差値50
3科:偏差値62
5科:偏差値59
理社は対策なしで臨んだので仕方がないにしても,国語の低さが目立っていました。
さて,今回(5月)受けた塾内試験の結果はーー
英語:偏差値65
数学:偏差値62
国語:偏差値58
理科:偏差値57
社会:偏差値63
3科:偏差値66
5科:偏差値63
3科,5科ともに偏差値にして4ずつ上がりました。
国語と社会が上がったのが大きな要因でしょう。
国語は,週に一回ずつ読解の対策を始めたのですが,早くも成果が出ているのか,それとも今回がたまたま問題との相性がよかっただけなのか。もう少し観察しなければなりません。
が,国語は今回の定期テストでも記述式の問題をかなり正解できていたので,予想外に国語の読解のテキストの解説が効いているのかもしれません。
今後について
この塾には,県内でも上位の生徒が通っていて,高校入試の実際の塾生の平均点は,県内の全受験生の平均を100点上回るほとです。
そのため,塾内テストの偏差値は通常の模試よりも5ほど低く出るそうで,それに照らしてみると,カンが志望する高校の合格圏内にいます。
入塾の際,入塾テストの結果を見て,塾からは難関校向けのクラスを勧められたのですが,あえて一つ下げたクラスに入れてもらいました。
その後も電話をいただくたびに,一つ上のクラスに移るようにとお薦めいただいていました。
今回,そのときよりもさらに偏差値が上がったことで,これから夏までに行われる予定の面談で,同じことを薦められることが予想されます。
カンに,「面談で,一つ上のクラスに移ってくださいって言われると思うけど,どうする?」と聞くと,今までは「無理」「ついていけない」と答えていたカンですが,「曜日が合わない」という別の理由で断ってきました。曜日が合っていたら,もしかするとカンは一つ上のクラスに行ってもいいと思ったのかもしれません。自信がついてきたように思います。
ただ,わたしはどちらにしても今のままのクラスで続けたいと思います。
一つ上のクラスというと,県のトップ校を目指す生徒の集団なのですが,その場合,公立高校入試だけでなく,同等の私立高校入試対策まで行うため,公立高校入試に必要のない,高校で習うことまで学んだりすることが,以前参加した説明会で分かりました。
基礎ができていて余裕のある生徒ならそれでもいいでしょうが,カンの場合は,万が一にも私立に行く気はなく,余裕をもって公立高校に入学することが目標ですので,私立対策の難問奇問に時間を取られ,もしかするとやる気と精神力まで奪われ,公立対策用の基本を徹底できない可能性が考えられます。
それは,我が家としてはぜひとも避けたいところですので,やはり面談でどれほど勧められても,固辞するしかありません。
塾は,通う側が利用してなんぼです。今後も塾のルールの中で,できるだけ子供に合ったオーダーメイドのスタイルで使わせていただきたいと思います。