中学生の子供の塾なし生活を始めて,今年で10年目。
とうとう・・・!!
我が家で初めて,塾に通う中学生が誕生しました!
子供を塾に通わせてみて分かったことについて書いてみたいと思います。
通塾に向く子
塾に通い始めたのは,末っ子です。
ずっと塾なしできたのに,なぜここに来て塾に・・・??
というわけで,塾に通うようになった理由を書いてみます。
それはそのまま,「塾に向く子」の属性に通じるところがあるのではないかとも思います。
末っ子のカンは,能力は低くないと思うのですが,ともかく勉強をしません。最低限の努力で生きていきたいタイプ。
その一因は親にもあります。
上の子供たち,特に一番上の子供にはかなり手をかけ,しっかり勉強もやらせたと思いますが,末っ子ともなると,もうきっちりやらせる気力も体力も残っていないのです。
そういうわけで,カンは生活を楽しむことに全力を尽くしてきました。楽しそうにやっているので,それはそれでいいかと思ってきました。
普段は学校の宿題しかせず,勉強するのはテスト2週間前のみ。
この2週間で,学校のワークから,追加の市販ワークから,全部やろうというのですから,毎回大変💦
ただ,大変ではありますが,やり遂げてしまうので,「次こそは毎日少しずつ勉強する」と本人も言うのですが,そのような習慣が確立しないまま,ついに受験生になってしまいました。
塾なしで一番難しいのが,モチベーションをあげる方法です。リソースが親子関係の中に限られているため,これがなかなか難しい。
ただし,カンは宿題は必ずやるタイプでもあります。
「家庭ではモチベーションが上がらない」「課題は確実にこなす」。
まさにこの二つが通塾に向いている子供のタイプではないかと思います。そして,カンはそれに該当します。加えて,わたしの仕事が忙しくなり,カンの面倒を余裕をもって見られなくなり,通塾の運びとなりました。
通い始めて2か月経過。
塾ってすばらしい!!
何がって,わたしがあーだこーだ言わなくても,ものすごい量の課題を必死にこなしているのです。
もしわたしがあの量をやれと言っても100%やりません。
ありがたい!!
とりあえずの目的は果たしているように思います。
カンの名誉のためにいうと,カンは課題をこなすだけでなく,塾の勉強方法(間違えた問題を毎週解き直す,計算問題を毎週解く,という課題。課題だけれどもちゃんと先生がチェックしないもの)もしっかりと守って勉強しています。
塾を運営する者として,間違えた問題の解き直しは何よりも効果的な勉強法だと思っていますが,なかなか生徒の解き直しを一つ一つ丁寧にチェックするのは,大手塾では難しいと思われます。カン曰く,「先生,見てないよ。ただハンコ押してるだけ」だそうです。
それでも,自主的にしっかりとプロから言われた通りの勉強方法に従える,というのは,通塾に向いている子だと思いました。
塾に向かない子
さて,カンは思った通り,課題をしっかり果たし,通塾の目的であった「勉強量の確保」が果たされているように見えます。
第一子が小学生だったときに,3日間のみの夏期講習に通わせたことがあったのですが,この子はまったく課題をやらない子でした。なぜか問題集は真っ白。こりゃだめだと思いました。課題をやることを当たり前と思っていないお子さんは,塾に通うだけでできるようになったような気になるだけで実力が伸びません。
つまり,塾に向いていない子とは,成績を上げるという目的のために自主的に勉強することのできない子,です。
こういう子にとって勉強はやっつけ仕事ですから,宿題の答えをうつしたり,だれかに解いてもらったりということをします。授業中も,自分の当たる問題だけ解こうとして,ほかの問題は上の空。
とはいえ,子供の姿勢を変えるのは至難の業。
「塾に通っているのに点数が上がらない」という場合,いくつか原因は考えられますが,わたしなら,塾で解いた問題を全部解き直させて様子を見ます。