カン,中2の3月。
いよいよ受験対策を始めます。
基本的には,上の子供たちで使ってきた問題集を使うことになるのですが,中でも欠かせない問題集について書いてみたいと思います。
それは,進研ゼミ「チャレンジ」の「暗記ブック」です。
やってはいけない勉強法
学年末のテストで,カンの理社の得点は90点台でした。
カンは定期テスト対策に正味2週間しかかけません。その2週間以外はまったく勉強しない,という悪いクセがついているため,せめてその2週間は最も効率のよいやり方をしなければ,点数は取れません。
そこで欠かせないのがこの暗記ブック。
定期テスト対策として,ほとんどの学校でワークを提出させると思います。特に理科と社会で,いきなりワークを解き始め,分からないときに教科書から答えを探す,というやり方をする人がいます。
教科書を読むことで,大切なことやその周辺の知識も取り込んでしまうという目的でそうするのだと思うのですが,我が家ではこの方法は非効率のため,やりません。
まず,大半の子供たちの目的は,「ワークをやっつける」ことです。ワークを解きながら教科書の内容を隅々まで学んでしまおう,なんて殊勝な考えの子供はほとんどいません。
そういうメンタリティーの子供が教科書を引きながらワークをやることはとても非効率ですし,時間もおそろしくかかります。
そこで,2週間しかテスト対策をしない我が家の場合には,学校ワークを速やかにおらわせられるよう,「答えが分かっている状態」からワークを解き始めるようにします。
学校ワークの答えを一度読んでから解く,という方法もありますが,それでは単なる暗記になってしまい,別の言い方で問われたときに正解を導き出せるかどうかが確認できないため,進研ゼミの暗記ブックを使っています。
定期テストで8割以上取れる暗記ブックの使い方
理社,特に社会の定期テスト対策はシンプルです。
①暗記ブックの内容を覚える。
やることは,シンプルです。
左側の質問を読み,右側の答えを赤シートで隠して言えるようにする。以上。
実は,進研ゼミを休会していたことがあって,暗記ブックに代わる教材を探しました。
ある大手塾で使っている一問一答集があったので,中身を確認したところ,暗記ブックには劣っていました。一問一答集の中では暗記ブックは負けなしだと思います。
理由その1。
暗記ブックはカラーで,図表が豊富です。
言葉だけなく絵や図を駆使して説明しているため,定着しやすいです。
さらに,こんな工夫も。
語呂合わせで,理科の原則や社会の年代を記憶できるような工夫までされています。
中学生を教え始めて10年目。暗記ブックにまさる教材はまだお目にかかったことがありません。
実力テスト・受験対策としても秀逸
暗記ブックは定期テスト対策でも効果を発揮するのですが,特に範囲の広い実力テストや受験対策でさらに効果を発揮します。
中2,中3と学年が上がるにつれて,実力テストや模試,受験対策の出題範囲は徐々に広がってきます。
ここで,どの問題集を使って何をすればいいのだろうと思うかもしれません。
学校ワークをやり直すのには,あまりにも範囲が広くて時間が足りない。かといって,やらないわけにもいかない。
そんなときに活躍するのが暗記ブックです。
単元ごとに必ず押さえなければならないポイントが凝縮されており,とりあえず暗記ブックを3回まわしておけば,基本問題は得点できますし,既習事項を思い出すこともできます。
我が家では,学期に一度の実力テストの前には,とりあえず暗記ブックだけは3回まわす,ということにしています。これなら子供も嫌がらずにやりますから,中1,中2と実力テストのたびに暗記ブックで総復習を繰り返していると,中3になるころには長期記憶に入り始めます。