※中3編はこちらから☞受験勉強開始!!夏休みのおまかな計画と1週間のスケジュール
夏休みが始まりました。
中学生の子供が毎日遅く起きてきて,ゴロゴロしながらスマホやゲームやテレビ三昧。
しばらくはじっと我慢していたけれど,とうとう「勉強しなさい!」と言うけれどまったくやってる様子もなく親はイライラ・・・。夏の風物詩の一つですね(笑)
我が家でもそうでした。これを回避して,親子とも穏やかな夏休みを過ごす方法を考えてみました。
中学生の夏休み,何時間勉強すればいい?
まず,「何時間勉強すればよいか」という考え方を捨てることが,穏やかな夏休みを送る秘訣です。
これは夏休みに関わらず,子供の勉強を測る単位として時間を用いると,あまり効果的ではありません。
時間ではなく「勉強量」で測ることを断然おすすめします。
「毎日〇〇時間勉強する」と決めたときに(特に,「親が」決めたときに)何が起こるか考えてみると,その時間が何とか「すぎる」あるいは「つぶす」ため,子供はあらゆる手を使ってきます。なぜなら,目的が時間を費やすことだからです。
また,「〇〇時間」と決めているだけの場合,何をすればよいのか分からず,毎回「何をしようか」を考えるという無駄が発生します。その手間がさらに増えるため,勉強することがさらに面倒なことになります。
晩御飯を作るという作業を考えてもらいたいのですが,この中で大変なのは,何を作るかを決めることではないでしょうか。
勉強も同じです。何をするかが決まっていないことが,さらに勉強を億劫にしているのです。
勉強量を決める
時間の代わりに決めたいのは,「勉強量」です。
「毎日数学を1時間やる」と決めるのではなく,「毎日数学のワークを3ページやる」と決めます。
すると何が起こるかというと,まず「何をするか」を考える必要がなくなりますので,第一のハードルが下がり,とりあえず勉強に取り掛かれます。
また,何をするかがはっきりしているので,問題集のそのページを開いて,とりあえず5分解いてみます。まったく分からない,というのでなければ,5分解くことができれば,そのうちエンジンがかかってきて,最初はやる気がなくとも,ある程度の量の勉強をこなすことができます。
また,勉強量が決まっているので,早く終わらせれば自由時間が増える,というモチベーションが加わります。
終わらせたら自由になる,というモチベーションは子供を効果的に駆り立ててくれるでしょう。勉強時間を決めていたときにはグダグダと時間を過ごしていた割には大して勉強が進まなかった人でも,勉強量を指定することで,あっという間に終わる人もいるでしょう。
勉強量を指定することに肝は「達成感」です。これを味わうと,勉強に取り組むことがどんどん簡単になるでしょう。
勉強が苦手な場合,注意すべきことは,難しすぎる問題集に取り組まないことです。これでは,時間で測る場合よりもたくさんの時間を勉強にかけざるを得なくなって,勉強したくなくなります。
問題集は自分のレベルに合ったものを。難しすぎず簡単すぎず。数学と英語の場合,1ページの半分も間違えるものは難しすぎ,2ページやっても1問か2問しか間違えないものは簡単すぎると言えるでしょう。
勉強が苦手な場合にも勉強量の設定は重要ですが,得意な場合はなおさら,モチベーション喚起に効果を上げます。勉強が得意な子供はたいてい問題を解くスピードが速いですから,勉強量を決めてそれをこなすことに楽しみを覚えることが多いのです。
中1,中2の夏休み中の勉強量
では,中1,中2生は夏休み中にどれだけ勉強すればよいのでしょうか。
以下に,最終的に偏差値70の高校に入学した子供の夏休みの勉強内容を書いてみたいと思います:
・国語:特になし(国語が比較的得意だったため,ほかの教科に時間をまわしました)
・数学・英語:これまでに定期テスト対策で使った問題集の,間違えた問題を解き直す(中1はそれほど量がありませんが,中2ではそれなりの量になりますが,いい復習になります)
・理科・社会:既習範囲の学校ワークをすべて解き直し(理科と社会は暗記教科で,忘れてしまうため,夏休みの間に総復習を行って記憶の定着を図ります。これを行うことで,入試が断然ラクに戦えるようになります。)
やることをやって,あとはフリータイム!
親子で穏やかな夏休みを送れますように!