塾に通っても家庭教師をつけても成績が伸びない3つの原因と解決法

問題集の使い方

子供のためによかれと思って塾に入れたのに、「なかなか成績が上がらない」「思ったような成績をとれない」ということがあります。

塾に通っているのに成績が伸びない原因を探ってみたいと思います。

適切な課題とチェックシステムがない

塾や家庭教師に教わる時間というのは、生徒さんの一週間と比較してそれほど長くはありません。どんなにすばらしい授業を聞いたとしても、その授業時間内の勉強量は多いわけではありませんし、記憶を定着させるためにも、家庭で復習ないし演習することが欠かせません。

成績が伸びていない、という場合に、まずチェックすべきことは、適切な量の課題が出ているか、ということです。後で書く方法でしっかりと課題をこなしているにもかかわらず成績が伸びない場合には、課題を増やしてもらう、あるいは自主的に問題集を増やすということもできます。ただし、課題を増やすのは最後の手段です。まずは、適切な方法でやっているかの確認が必要です。(これについては後述します。)

次にチェックするべきことは、子供がその課題をやっているか、ということです。やっていない場合、やらない原因をつきとめる必要があります。

塾または家庭教師は、課題をやっていかない場合にどのようなバックアップシステムを採用しているのかを確認します。「やってもやらなくてもいいよ」というシステムならば、子供は間違いなくやりません。簡単に方に流れるのは、ごく自然なことなのです。ですから、子供が毎回課題をやらざるを得なくなるようなシステムが肝心です。例えば、宿題をやってこなかったら居残りしてでも宿題をやらせる、とか。

また、子供が宿題をやりたがらない原因を探ってみると、難しすぎてできないことが原因になっている場合があります。この場合には、やれといってもできませんから、塾または家庭教師との相談が必要です。

解きなおしをしていない

塾に通うと、塾のワークがあるうえに、小テストや課題、まとめプリントなど、次から次へとプリント類をもらいます。

塾でそれなりに時間を過ごし、大量の宿題をこなし、「これだけやっておけば点が取れる」とうたわれているプリントをもらうと、なんだかすごく勉強したような気がして、そこそこの点数が取れるような気がするものです。

たい塾であろうと家庭学習であろうと、どのワークを使ってどれくらい時間をかけて勉強したか、ということ以上に大切なのは、どのように勉強したか、ということです。もっと具体的に言えば、「解きなおしをしたか」ということです。

一回しか解かなかった問題集に、全然とは言わないまでもほとんど意味はありません。二周目、間違えた問題を解きなおすときにホップ、三周目でステップ、ジャンプと大きく飛躍します。

塾や家庭教師をつけたのに成績が上がらないという場合には、お子さんがどのように問題集を使っているかを見てみるとよいと思います。

確認のポイントは2点です。

まず、問題集を開いてみて、答えの書き込みがあるかどうか。
答えを書き込んでしまうと、解きなおしをすることができませんから、問題集を使うときには、書き込むのはNGです。

もし、学校や塾の方針で書き込んで提出するよう求められている場合には、あらかじめ1枚ずつコピーをとっておき、間違えた場合にはそのコピーに印をつけて解きなおしをします。

次に、問題集に印がついているかどうかを確認します。特に、間違えた問題に印がついているかどうかです。印が一つもついていない真っ白なページが続くようでは、まず使い方を誤っています。解きなおしが習慣化している場合には、問題集には間違えた問題にチェックがついているはずです。
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塾または家庭教師の指示した勉強しかしていない

まず、集団塾についてですが、集団塾の場合、当たり前ですが個別に勉強を見てもらっているわけではありませんから、弱点補強は自分でやるしかありません。

また、塾は塾で使用している問題集を使って毎年同じカリキュラムをこなしているだけですから、例えば定期テストなどで、先生が事前に「これを出題するから必ず覚えてくるように」といった指示を出していても、そこまで対応してくれる集団塾はまずないでしょう。

もし定期テストの順位が思うように上がらないという場合には、試験範囲の書かれた表をよく読んでみるとよいでしょう。

「ここは出るからね」という先生の思いがにじみ出ている場合があります。というか、大概にじみ出ていますから、必ずそれを抑えましょう。学校の先生の板書ノートを読み返す必要があるかもしれませんし、先生が配ったプリントから出題されるかもしれません。それは塾には何ともしがたいことです。

ここまで集団塾について書きましたが、実は個別塾も同じように、同じカリキュラムで教えています。「個別」というのは、教える相手の人数のことであって、実は大手の個別塾は集団塾と同じように一定のカリキュラムにそって教えなければいけないわけで、それぞれの弱点や強みに合わせて進度を調整したりはしないのです。

塾に入れたら自動的に成績が伸びると期待してしまいがちですけど、何事も使い方が肝心です。塾が何をどこまでやってくれるのかを確認し、足りないところはやはり各自で補う必要があります。

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