中学に上がって苦労する勉強の一つに，英語があります。
「え？英語なんか最初はアルファベットを書ければいいいんじゃないの？」
と思っている保護者の皆さん。
学習指導要領がガラリと変わり，英語は小学校から教科化され，それに応じて中学1年生の英語は昔よりも格段難しくなりました。
参照☞「中1英語の格差が拡大」
そんな現在の状況に合ったおすすめ英語勉強法と教材をご紹介します。
中学英語の勉強方法
「英語が全然分からない」
「先生が宇宙語を話してるみたい」
というお子さんもいらっしゃいます。
それは当然です。中学の先生は，生徒が小学校で600語の英単語に親しみ，それなりに英語の構造を分かったものとして教えます。
加えて，学校では4技能を並行して扱うことになったのですが，授業時間は大きな変化がないため，文法に注力する時間が減りました。
それで，英語を体系的に学ぶ時間も，演習を行う時間も圧倒的に不足することになったのです。
さて，ここから見える家庭学習の方法とは？？
単語
単語を暗記するなんて，勉強法でもなんでもないじゃん，と思うかもしれません。
ええ，英単語の暗記はほんとうにつまらないものです。でも，単語を暗記せずに英語ができるようになることは，ありません。
特に，中学の最初の定期テストまでに，やったこともない英単語の暗記をいくつもする必要がありますから，これは入学と同時に，できれば小学校を卒業したらすぐ，1日に1つから始めることをお勧めします。
文法
上述の通り，今の中学では文法に割く時間が不足しています。
後で述べる教材を使って，しっかりと文法を理解し，演習により知識を定着させることが必要です。
教科書本文の音読
中1の定期テストでは，教科書本文から出題される割合が高いです。中学から英語を本格的に始めた，という人でも，とりあえず教科書本文を丸暗記することで，英語の構造への理解が追い付くまでの間のテストをしのぐことができます。
そこで効果的なのが，教科書本文の音読です。
最近は教科書にQRコードがついていて，音声を聞けますから，本文を読みながら音声を聞き，後から追いかけて口に出していく（シャドーイング）ことをすることで，本文を読んで理解できるようになるだけでなく，英文の処理のスピードが速くなり，リスニング対策にもなり，繰り返すうちに本文をほぼ丸暗記できるため教科書本文の穴埋め問題などにも用意に対応できるようになります。
中学英語 おすすめ問題集
さて，次は中学英語におすすめの教材をご紹介します。
教科書
最近の教科書で最もすごい点は，なんといっても音声QRコードがついていることです。また，教科書によっては，無料アプリから教科書本文の音読やシャドーイングができることもあります。
先ほども述べた通り，教科書の音読とシャドーイングは，あらゆる点で効果的です。これは，有名な予備校の講師の先生も口をそろえて唱えていることです。（が，実際に行う人は多くありません。）
学校ワーク
定期テスト対策用の教材として次に大切なのは，学校から支給されているワークです。定期テストになると，ワークの指定のページを解いてくるよう言われますが，単に提出するために一度解くだけでなく，解けなかった問題を何度も解き直し，ワークから出題されれば100点取れる！という状態までもっていけば，7割以上は確実に得点できるでしょう。
市販問題集（8割以上を目指す人向け）
教科書と学校ワークをしっかりやって，さらに高得点を目指したい，という人は，市販の問題集を追加するとよいでしょう。
ただし，時間切れになって，解きっぱなしになるのはよくありません。おすすめする問題集は，レベル別に分かれているので，時間がなければ，自分にあったレベルの問題だけ解いて，間違えた問題を何度も解き直すことをおすすめします。
通信教育
塾に行かずにだれかに教えてもらいたい！
という人におすすめなのが，通信教育のテキストです。通信教育のテキストは，生徒が自学できるよう作られいますので，非常に説明が分かりやすく詳しいのが特徴です。
特に，進研ゼミ「チャレンジ」は解説が非常に詳しく，またテストで狙われるところに絞った良問ぞろいです。
我が家も3人ともチャレンジにお世話になりました。
オンライン教材
最近はオンライン教材が山のようにありますが，玉石混合です。
驚くほど低価格で高品質なのが，スタディーサプリ。
我が家では分からないところはスタディーサプリの先生（有名予備校講師）に教えてもらいました。
分からないことは，小学校の内容まで遡ることもできますし，高校の内容を先取りすることもできます。それを破格のお値段で使えるのですから，「え？いいの！？」という気持ちでした。とってもおすすめです！