「今年こそは勉強を頑張りたい!」
「今度こそは定期テストで順位を上げるぞ!」
と気持ちを新たにしている生徒さんも多いこの季節。
そんな気持ちになったら,順位は90%上がったも同然です。その気持ちになるのが最大の関門なのですから。
さて,やる気はある。では次に何から手をつけたらいいか??
大勢の生徒さんを見てきた英語塾講師の視点から考えてみたいと思います。
70点台を取るための対策ワークと勉強法
まず,中学の英語の定期テストで70点以上得点するために必要なことは,教科書本文の内容把握(単熟語の知識含む)と文法です。
定期テストの範囲となっている本文に出てくる言い回しや英単語を暗記することは,最低限必要です。
とはいえ,大量の新規単語を全部暗記する必要はありません。その中でも,定期テストで狙われる語句というのは,入試までに覚えておく必要のある重要語句に限られます。
さて,どれが重要語句かをどのように見分けられるのでしょうか?
教科書によっては,重要語句は太字で記載されている場合があります。
もう一つの見分け方は,学校から支給される問題集に出てくる単語かどうかです。
つまり,70点台を取るための最高の対策ワークとは,学校支給の問題集ということになります。
定期テストになると,学校ワークを提出するよう求められる学校が多いでしょう。
単に提出することを目標としてはもったいない!
少なくとも3回学校ワークをまわせば,70点はほぼ間違いなく取ることができます。
参照:☞【高校受験:定期テスト・実力テスト】必ず点数アップする問題集の使い方
80点以上取るための対策ワークと勉強法
定期テストで80点以上取るには,定期テストの範囲として指定された内容だけを勉強しているだけではやや難しいでしょう。
学校支給のワークだけでは文法の演習量が足りないため,一冊市販のワークを足すことをおススメします。
市販のワークの中でおすすめするのはこちら
もちろん,他学年,他教科もあります。
くれぐれも,学校ワークを一度解いただけで,もう一冊問題集を足すのはやめましょう。
問題集2冊を1回ずつしか解かない,つまら解き直しをしないなら,問題集1冊を3回まわす方がずっと効果があります。
特に,定期テストは学校支給の問題集から出題されることが多いため,これを1度さらっと解いたまま市販ワークに手を出すのは禁物です。
90点以上取るための勉強法
上記のことをやったけれども90点取れない,という場合,考えられることはおもに3つです。
復習の必要性
一つは,既習事項を忘れていること。
英語の定期テストは範囲があるようであって,厳密に言うとありません。
なぜなら,例えば過去形が今回のテストの範囲であっても,長文問題にはそれ以外の既習文法を使った文章も出てくるからです。
そして,既習文法や語句を忘れているために解けない問題,というのが存在します。
人は忘れる生き物です。英語は復習をする時間を作ることが大切です。
定期テスト直前でない時期や週末,学期と学期の間の休みなどは最適です。
受け答え
中学英語で重要なのは,どのように尋ねられたらどのように答えられるかを理解することです。
理解するだけでなく,間違いなく答えられるようになることです。
Did Mike~?という質問に
Yes, I do.
などと答えない,ということです。
定期テストにはこの一問一答形式の問題が頻出です。
こちらも,テスト範囲だけでなく,これまでに学んだすべての形式で応答できるようになる必要があります。
英作文
90点以上を取る,となると,避けて通れないのは英作文です。
遠い先の話をしていると思われるかもしれませんが,大学共通テストには文法問題は出題されません。文法を機械的に扱う能力は大学入試では問われないのです。
それと呼応するように,高校入試も記述式問題が増えました。過去問の解答集を読んでいただければ分かるのですが,記号で答える問題に対して,英文を書いて答える問題が非常に多いのに驚かれると思います。
高校入試がそのようなスタイルになると,当然,定期テストでもその練習をしますから,記述式の問題が多く出題されます。
例えば,場面を設定された自由英作文は頻出です。
「相手に,~してもらいたいときには何と言いますか。」
など,単純な英訳ではなく,まず日本語で何というかを考えてから英語に変換するような問題です。
この問題の場合でしたら,
「窓を開けていただえけますか?」
という日本語を作ってから,
“Will you open the window?”
という正解を導き出します。
もう一つ,頻出の英作文は,自由英作です。
例えば,canという助動詞が試験範囲になっているときに,
「あなたのできることについて,5つ書きましょう。」
という英作問題が出ます。
” I can” で始まる文章を5つ考えて書きます。
このとき,難しい文章を書く必要はありませんが,スペルミス,冠詞の不足,などは減点対象となりますので,自由英作の練習もしておくとよいでしょう。